「苗は自分の力で育つ」と語る山形県の米作り農家、高橋保廣さん。その言葉にひかれて、山形から送られてきた種籾を私たちの住む埼玉県の飯能市(はんのうし)に蒔き、映画を撮り始めました。2018年春のことでした。
休耕地を耕し無農薬自然栽培に取り組む若い農家のご夫婦と知り合い、その水田の一画を借りて苗を植えました。じっくりと腰を据えて、稲の育ち、植物の時間に向き合おうと、カメラを回しました。
固定種野菜の種採りをして、種の交換会をしている農家、種が危ないと訴えている種屋さんにも出会いました。
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けれども映画制作の途中から、「種」に関わる状況が急激に変わってきました。
ゲノム編集(作物、動物、人)のニュースが流れ始めました。
遺伝子組み換えからゲノム編集へ。
いったいゲノム編集とは何なのか。何が起きようとしているのか。
私たちは分子生物学者・河田昌東(かわた まさはる)さんを訪ねました。

河田さんは長く研究の場に身を置き、国や企業から独立した立場で遺伝子組み換えの危険性を発信してこられた方です。ゲノム編集の問題点だけでなく遺伝子とは生命にとって何なのかを語ってくださいました。


